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485卒業ビザのためのOVHC:完全ガイド2026

2026年6月11日 · ビザガイド

485一時卒業ビザ(Temporary Graduate visa)は、学生生活からオーストラリアでのキャリアへの架け橋です。大学の学位を修了し、これまで加入していたOSHC(留学生用健康保険)が切れようとしている(すでに切れている)今、ビザ条件8501が適用されます。ここではOVHC(オーストラリア訪問者健康保険)への切り替えに必要なすべてを整理しました。

OSHCからOVHCへ:切り替えのポイント

OSHC(Overseas Student Health Cover)は500ビザを持つ学生専用の保険です。485ビザが発給された時点で、あなたはもはや「学生」ではありません。そのため、OVHCへの切り替えが必須となります。両者の決定的な違いは次のとおりです。

  • OSHC = 500学生ビザ保持者のみが対象
  • OVHC = その他の一時滞在ビザ(485、482、417、462、600、ブリッジングなど)の保持者全般が対象

OSHCの有効期限がまだ残っている場合でも、485ビザが有効になった日からOVHCが必要です。加入が遅れると、ビザ条件違反となり、今後のビザ申請に悪影響が出る恐れがあります。そのため、485ビザの許可が出たら、できるだけ早く切り替え手続きを進めましょう。

卒業生に最適なOVHCのグレード

485ビザ保持者の多くは35歳未満で、比較的健康で、予算を抑えたいと考えています。ここでは、補償レベル別に特徴をまとめます。金額は月額の目安で、豪ドルと日本円(2026年4月時点の参考レート1豪ドル≒95円)を併記します。

  • お手頃プラン(月額約80~100豪ドル / 約7,600~9,500円)
    ビザ条件8501の最低要件を満たす、最もベーシックなプランです。公立病院のみの入院補償で、一般的なGP(かかりつけ医)の診察と救急搬送(アンビュランス)が付帯します。日常的に医療機関にかかる機会が少ない、健康的な人向けです。外来の専門医や歯科・眼科は含まれないことが多い点に注意しましょう。

  • ミドルプラン(月額約120~150豪ドル / 約11,400~14,250円)
    私立病院への入院もカバーされ、さらに歯科検診、眼科(視力検査やメガネ補助)、理学療法(フィジオ)などが追加されます。卒業生にとって最もバランスのとれた「スイートスポット」です。突然のケガや病気で入院が必要になっても安心感があり、しかも維持費は抑えめです。

  • 包括プラン(月額約190~220豪ドル / 約18,050~20,900円)
    充実したエキストラ(追加補償)が付いたフルカバータイプ。慢性的な健康問題を抱えている、定期的に理学療法やカイロプラクティックを受ける、メガネやコンタクトレンズを常用しているといった場合に検討する価値があります。保険料は高くなりますが、自己負担額を大きく減らせます。

いずれのプランにも、加入前に必ず製品開示書類(PDS)を確認し、待機期間や除外項目を把握しておくことが大切です。

485ビザ保持者に最適な保険会社(2026年)

オーストラリアでは複数の保険会社がOVHCを提供しています。ここでは、特に卒業生に適した4社をピックアップしました。

  • ahm: お手頃プランの価格が最も安く、オンライン手続きが簡単。証明書の発行も迅速で、予算重視の卒業生に最適。
  • nib: グレードがシンプルでわかりやすく、スマホアプリが高機能。OSHCからの切り替えもスムーズ。
  • Bupa: ミドルプランに歯科・眼科が充実。エキストラを実際に使うならコストパフォーマンスが高い。
  • Allianz Care: お手頃プランでありながら、公的・私立病院の両方を使えるアクセスの良さが魅力。ahmやnibより手厚い入院補償を求める人に。

各社とも月払いに対応しており、オンライン見積もりが可能です。保険料は年齢や州、選択する自己負担額(エクセス)によって変動するため、複数社を比較してから決めることをおすすめします。

パートナーをOVHCに追加する

485ビザの申請時にパートナーを含めた場合、パートナーにもOVHCが必要です。以下の2つの方法があります。

  1. カップル向けプランに加入
    1契約で2人をカバー。通常、単独プラン2つに比べて若干割安になります(2人合計で月額約180~300豪ドル / 約17,100~28,500円)。保険証書も1通で管理が楽です。

  2. それぞれが単独プランに加入
    各自が別々の契約を持ちます。将来プランを分ける必要が生じた場合や、健康状態や利用したい補償内容が異なる場合に柔軟に対応できます。

パートナーが日本国籍の場合でも、加入要件は変わりません。カップルプランか単独プランかは、長期的な計画やお互いの健康状態を考慮して選びましょう。

メディケアについては?

485ビザ保持者のほとんどは、オーストラリアの公的医療保険「メディケア(Medicare)」の対象外です。ただし、オーストラリアと相互医療協定(RHCA)を結んでいる国(イギリス、アイルランド、ニュージーランドなど)の出身者は、限定的なメディケアを利用できる場合があります。日本はこの協定対象国ではないため、日本人の卒業生は基本的にメディケアを利用できません。

仮に対象国出身でも、RHCAメディケアは公立病院での「医学的に必要な治療」に限られ、救急搬送や歯科、眼科、理学療法などは含まれません。そのため、多くの卒業生は救急搬送や追加補償を確保する目的で、最低限のOVHCに別途加入しています。

よくある質問

月単位でOVHCを購入できますか?
はい、ほとんどの保険会社が月払いに対応しています。年払いにすると、数%(約5%)の割引が適用されるケースもありますが、滞在期間が不確定な場合は月払いのほうが無駄になりません。

485ビザが切れたらどうなりますか?
別のビザ(例:482(TSS)ビザ、パートナービザ、永住権など)に切り替える場合、そのビザの要件に合った健康保険に変更する必要があります。永住権取得後はメディケアの対象になるため、OVHCから公立保険へ移行します。帰国する場合はOVHCを解約でき、未使用月数分の保険料が返金されることがあります。解約手続きは早めに行いましょう。

OVHCは妊娠をカバーしますか?
はい、ただし12か月の待機期間があります。つまり、加入時点ですでに妊娠している場合は「既往症」として扱われ、出産費用は補償対象外です。妊娠を計画している場合は、早めに加入しておくことが重要です。

待機期間とは何ですか?
加入直後からすべての治療がカバーされるわけではない、というルールです。特に歯科や眼科、妊娠・出産関連、関節置換術などには2~12か月の待機期間が設定されているのが一般的です。前の保険(OSHCなど)から継続して同じ補償レベルのOVHCに移行する場合、待機期間が引き継がれることもあります。保険会社に確認しましょう。

OVHCの証明書はいつ必要ですか?
485ビザ申請時、およびビザ審査中に移民局から求められた場合に提出が必要です。ビザ発給後も、いつでも提示できるようにデジタルコピーをスマートフォンに保存しておくと安心です。


出典:オーストラリア移民局(Department of Home Affairs)ビザ条件8501、各保険会社の製品開示書類(PDS)(2026年)

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